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【フランス生活】フランス水事情・石灰汚れの掃除方法

フランスは住んでいる地域によって水事情が異なりますが、私が住んでいる地域は水の中の 石灰 がすごいです。どれくらいすごいかと言うと、硬水で シャンプーや石鹸が泡立たないのはもちろん、水道水を沸騰させると白いもの(石灰)が浮いてきます。 お風呂も洗面所もキッチンのシンクも石灰に侵されて白くなってくる…。 これって、どうやって掃除したらいいの!? もちろん、フランスにはそれ用の石灰を取るための洗剤が売っています。(スーパーで売っています。)でも、大概そういう洗剤は 用途別 。つまり、お風呂用、トイレ用、…となっているものが多いです。でも、石灰は必然的に水回りならどこでも出てくるわけで…大きな家を持っているならまだしも、狭いアパートのためにそんなに洗剤ばっか買えるかー!!とおもうわけです。 だってトイレ・バスまわり用の洗剤をティファールの湯沸しポットに使いたくないじゃん? そもそも、洗剤いっぱいあっても置く場所もないですし。 そこで、私がやっている掃除方法を紹介します。 答えはズバリ!! クエン酸!! フランス語で Acide citrique  です。スーパーでも普通に置いていますが、私はBiocoop で買ってきました。クエン酸は食べ物を扱うところにも使えるし、石灰汚れがよく落ちるし、 もう最高っ!! 1. 効果 粉のクエン酸を買ってきて、空き瓶かなんかにお湯を入れ、クエン酸を溶かします。スプレーボトルがあると便利だけど、なければビンとかペットボトルとかで全然OKです。 それを石灰汚れのところにかける(スプレーする)と… シュワシュワーといいながら石灰が溶けていく!!! もうこれだけでも快感です。そして、ほとんどの場合はこすらなくても大丈夫だし、こするとしてもかる〜くスポンジでこすっておけば汚れは落ちます。 それに、じゃぶじゃぶ使ったってせいぜいスプーン2杯分の粉だから、気にせずどんどん使えます。他の強い洗剤みたいに環境に悪いこともなく、罪悪感フリー!! スーパーでは、掃除用のお酢(vinaigre)も売っていますが、もちろん液体。粉末のクエン酸を買った方が 断然コスパがいい です。 2. 使える場所 バス、トイレ、キッチン、鍋、湯沸しポットなど どこでも掃除できます。 湯沸しポットに関しては、小さいスプーンに

【留学・語学学習】語学学校で授業についていけない!?ー対処法ー

日本人が語学学校に行くと、 文法に強いがためにプレイスメント・テストで上の方のクラスに入れられてしまう ということが往々にしてあります。そうすると、 ヨーロッパ言語系の学生と一緒になり、クラスメイトはペラペラとどんどん発言し、授業が進んで行くけど、自分は全然発言できない!というか、そもそもみんなが何言っているのか、わからない! という状況に陥りがちです。 私も大学3年生でフランスへ留学した時の前半は語学学校へ行きました。そこでは、最初のプレイスメントテストでやたら上の方のクラスへ入れられてしまい、 クラスにいるのは2期目(すでに一学期は語学学校に通っている)人や、フランス語ととても言語が近いスペイン語話者、それから同じくヨーロッパ系言語の英語話者ばかり…。 みんなペラペラ話しているのに、自分は聞いて話題を追うだけで精一杯。こんなんじゃ、このクラスでやっていけない!とおもいました。 そこで、自分の経験をふまえ、語学学校で「このクラス、私には無理!」とおもっている方のために対処法をまとめました。 (1)まず、先生に「宣言」する。 このクラスは自分には難しすぎる。けどプレイスメント・テストで入れられてしまった…という時は、まずそのクラスの先生に「宣言」します。なぜ「相談」ではなく「宣言」なのか? 「このクラスは私には難しすぎます。下のクラスのほうがいいんじゃないかとおもいます。」と先生に相談したとして、 「プレイスメント・テストでこのレベルになったんだから大丈夫!」と、すごくポジティブに返される可能性あり。 「そんな励ましが聞きたいんじゃないんだよ!わかんないんだよ、マジで!」と釈然としない気持ちばかりが募り、でもそれを表現する語学力がないからイラってなるでしょう。 逆に、「そう?じゃあ、下のクラスに移る?」とあっさり言われてしまっては、せっかく実力で入ったクラスなのにもったいなさすぎる! つまり、何が言いたいかというと、「相談」というのは「相手に決めてもらう」こと。人に決めてもらうとそのクラスに残ったとしても、下のクラスに言ったとしても後々後悔しがちです。 そこで!自分でこのくらいは頑張ってみようという期限を決めて先生に「宣言」しましょう! 「先生、このクラスは私には難しすぎます。◯週間やってみますが、それでもまだ難しかったら下のクラスに行きま

ダメ絶対!!オリンピック通訳ボランティア

ぶっちゃけ、東京オリンピックの通訳ボランティアって やりたい人いるの? 暑いし、無給だし、研修必須だし、10日以上拘束されるし。一体何が悲しくてそんな苦行しなきゃいけないのか。 語学を学ぶ動機は様々で、それはそれで構いませんが、 オリンピックの通訳ボラだけはやめておけ! その理由をまとめました。 1. 条件が悪すぎる まず、東京オリンピックのウェブサイトの「応募にあたって」のページを見てみましょう。 まず、活動期間。 「大会期間中および大会期間前後において、10日以上の活動を基本とします。競技スケジュール、活動内容、活動場所等によっては、シフト等の都合により10日を下回る場合もあります。」 とある。この現代において、一体誰が10日以上自由な時間があるのか!?そんな人いたら、マジで旅行とか楽しいことして人生楽しんだ方が時間を有効に使えるのでは? 次に、活動時間。 「休憩・待機時間を含み、1日8時間程度」 現実問題として、たとえずっと通訳してないにしても、 そんなに長時間通訳なんてできませんから! 外国語で話すって結構疲れるのに、さらに暑い季節に慣れないことするんだから、こんな長時間できるわけがない。定年迎えて趣味でやる人もいるだろうけど、相当体力ないと無理でしょ。 そして、 「積極的に応募していただきたい方」 の中にある、 「英語、その他言語及び手話のスキルを活かしたい方」 はぁ???そんなスキル求めるなら金出せよ!金! 2. みんなにとって迷惑 世の中には、通訳で生計を立てている方々がいるわけで、そういう中、無料でそういうスキルを提供しちゃう人がいるというのは大変に迷惑な話。 「将来通訳になりたい!そのための経験としてやってみたい!」 とおもっている人がいたら、 「あなたがタダ働きしたせいで通訳という職業は衰退し、あなたが通訳として生計を立てたいと思う頃にはそんな職業なくなってますよ。」 と言いたい。(実際にはなくなることはないけど、その代わりとても高度なものだけが残って、仕事とできる人の絶対数は減るでしょう。) お金と時間と労力をかけて磨いた技術の無料提供はそれを職業にしている人にとっては本当に迷惑なことだとおもいます。 それから、案内される外国人にとっても迷惑。ボランティアということは、必ずしも語学能力が

【語学学習・フランス語】冠詞について②ー『現代フランス広文典』を読む(後半)ー

フランス語の冠詞についての勉強第2弾です。前回の記事↓↓↓ 【語学学習・フランス語】冠詞について①ー『現代フランス広文典』を読む(前半)ー 前回に引き続き、 目黒士門(著)『現代フランス広文典』 を読みました。特に、「 第4章 冠詞」の章のアウトラインはこんな感じ。 第4章 冠詞 不定冠詞 部分冠詞 定冠詞 冠詞の変形 ←前回の記事はココまで 補語名詞の冠詞 まず、「冠詞の変形」 特に目新しいことはナシ。文法書に書いてあることを知ってるとちょっと嬉しいですよね。これ、知ってるんだぜ〜〜みたいな。 そのくらいの自画自賛さがないと、語学学習なんてやってらんないよ!!(大声) そしてこの余裕は次のセクションで打ち砕かれることに…。 つぎに、「補語名詞の冠詞」について。 〈 en +名詞〉と冠詞   (2)名詞が形容詞や保護を伴う時には dans を用い、冠詞がつく。   例: se perdre en forêt → se perdre dans une forêt profonde   dans を使う方が意味が具象的で、 en を用いると意味が抽象的になる。 へぇぇぇぇ〜〜〜!!!知らなかった。何も考えずに読み飛ばしていた気がする。今度読む時気をつけてみよう…。具象的/抽象的の違いがあるんだ!なんと!!! (3)特別な慣用的表現(古語法のなごり)では名詞の前に定冠詞 la または l ’ が用いられる。 あ〜〜〜。これ、なんでなんだろうって思ってたんだよね…(調べろよ)。特に、法律の問題を解く時に、「ここの場合では」の意味で使う " en l'espèce " に、なんで l' 必要なのかなぁと疑問でした。解決したからよしとしよう。 de France/ de la France   ( 2 ) de la France となる場合   France が「フランス国」または「フランス全体」を意味する時。 これもいまいち使い分けがわからなかったやつ。大学の授業でもやったけど、そのとき、へーそんなんあるんかーと聞いてたけど、後になってもいまいちつかめなかった。乗っている例文とかフレーズを読むと納得。まとめて

【語学学習・フランス語】TCF・DELF・その他語学検定のスコア

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語学の勉強をしていたら、一度は受けてみようとおもう語学の検定試験。しかし、留学となると大学の交換留学でない限り(交換留学でも提出する必要がある場合もある)、語学能力を証明する書類を出す必要があります。 今日は、私のフランス語の語学検定試験の結果を公開! まず、前提知識として、大学でフランス語を専攻していました。大学入るまではフランス語習ったことありませんでした。(アー、ベー、セーから始めたよ!) また、最初の方に受けた語学試験は、期限が切れたり、フランスでは使えないものだったりしてスコア表をフランスに持ってきていないので、覚えているところだけ書きます…。(同様の理由で英語の語学検定試験の結果とかも全部実家に置いてある…。) 1. TCF B1レベル(大学2年生冬) これむっちゃ悔しかったやつ! 模擬試験で受けた時はB2レベルだったのに、本番で音源から遠くてよく聞こえなかった…(という言い訳)。でも、 文法の項目がやたらと高くて、ほぼC1だった。 (たしか) 2. 仏検2級(同じく大学2年生の冬か?あまり覚えてないけど留学前だったのは確か) 取りあえず受けてみた。受かった。でも語学証明として使えない。もう受けるのやめよ。ってかんじのやつでした。特に記憶ないです…。多分勉強したんだろうけど、大学の授業が大変だったので、そんなに真剣に仏検対策に取り組んでいたとはおもえない。多分過去問っぽいのやって終わりだったとおもう。 3. DELF B2(大学3年生の冬、フランスへ交換留学で行って3ヶ月目、フランスで受験) これは証明書持っていたので、お見せするとこんな感じです。 話すの苦手すぎ…。英語のTOEFLとかのスコアもそうだけど、 話すの苦手 。いつもこの項目が一番低いです。50点で合格のところ80点取ってるから、 かなり頑張った のではないでしょうか! DELF/DALFは一回合格すれば一生モノなので、いいですよね。2年間で証明の期限が切れるとか、金の亡者かお前は!とテスト会社に言いたいよ、ほんとに。ねえ、ETSさん(TOEIC・TOEFLの会社)。 そしてフランス語やらない空白期間…。大学卒業したり。いや、やらなかったわけではないけど、単に語学検定の日程が、自分の予定の日程と合わず、受験してなかった。(あと、受けようと思ってた

【語学学習・フランス語】冠詞について①ー『現代フランス広文典』を読む(前半)ー

今日は、昨日のフランス語の勉強の続きとして、 目黒士門(著)『現代フランス広文典』 を読みました。特に、第4章の冠詞についての部分です。この章のアウトラインはこんな感じ。 第4章 冠詞 不定冠詞 部分冠詞 定冠詞  ←今日の記事は ココまで 冠詞の変形 補語名詞の冠詞 昨日と同様、読んでから、自分が知らなかったこと、それから、もう一度まとめて確認したいところだけをピックアップして、Word にまとめました。例文あったほうが自分的にはわかりやすいかなぁというところは、必要に応じて例文も写しました。 自分のメモを元に、そうなんだー!とおもったことをコメントしていきたいとおもいます!(引用部分は、目黒士門著『現代フランス広文典』(白水社)からの引用です 。) 私が必要だったところだけ抜き出したものなので(用法の種類の番号がとびとびなのはそのせいです)、フランス語学習者の方はぜひ目を通してみてください。素晴らしい本です! 冠詞の機能: N の性数を表示し、 N を現実化 (actualiser) する 現実化するって言われれば確かにわかりやすいですね!そう考えると定冠詞、不定冠詞、部分冠詞の使い分けの時にイメージがしやすいなぁとおもいました。こういう時は、この冠詞、あの場合はあっち、と文法の規則は頭に入っていますが、なぜそうなるのかという視点が加わることで、個人的にはグッと現象がわかりやすくなりました。やはり、偉大な先生に言語化していただくと、あー、そういうことか!と再確認できます。 不定冠詞: 初出の N は、原則、不定冠詞 不定冠詞の基本的用法   (1)特定されたものを指す場合 (注)初出 N でも後に限定補語を伴っていれば定冠詞   (2)不特定「どれでもいいから、任意の」を意味する。   Venez chez moi un samedi. (いつか土曜日に家へ来てください。) この、初出の名詞でも後ろに限定する要素が加わっていると定冠詞というのは、たしかにルールとしては知っている。 しかし、いざ読んでいたり、書いていたりすると、定冠詞の他の用法などなどと混ざってしまって、あれってなんだっけ???となりがち なので、メモしておきました。それから、不定冠詞の「どれでもいいから」っていうのは確かに

【語学学習】フランス語の書く力をつける(進捗1)

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こんにちは!今日は 以前の記事 で「やる!」 と心に決めたフランス語の書く力を伸ばそうという試みを実践しました。過去問週からDissertationと呼ばれる論述問題形式の問題と模範解答を使いました。 Step 1:まず、模範解答を紙に手で写す あー、こんな感じで書くんだなぁとか、これは自分では書かないかもなぁとか気づきを大切にしながら丁寧に写していきます。 その様子が、こちら。 特に、ここ自分なら2つの文に分けるだろうけど、こうやって繋げるんだ!とか、同じこと繰り返さないためにこんな別の表現があるんだ!とかいったことに下線を引きながら書きました。振り返りのペースとしては、一段落書き写して、その段落の中で気になったことに線を引く、そして次の段落へ…という感じ。 Step 2:書き終わったら、パソコンに打ち込む 気になる項目のところを一文丸々写すか、必要なところだけ抜粋してWordに打ち込みます。そのあと、辞書を引いて、説明と用例も記録していきます。 出来上がりはこんな感じ。 Step 3:出来上がったら2部印刷 一部は書き写したノートと、過去問集のコピーと一緒に入れておき、もう一枚はあとで文法ノートに貼り付けるように取っておきます。(文法ノート買いに行かなきゃ…) Step 4:単語と用法を単語帳に書き写しておく 同じものが複製できるという点でパソコンで作成するのはオススメですが、手で書いて覚えることもバカにできません。私は単語と用法は(例文をのぞいて)単語帳(A5サイズのわからない単語に遭遇したら書いておくノート)に書き写しておこうかなとおもい、一応写しておきました。将来的にあまりにも面倒だったらこのステップは省略するかも…。 以上、4ステップで今日は勉強しました。 細かいノートに興味がある方は、下にコピペしてちょっと変更を加えたものを載せておきます。 今回使用したのは, Les annales du droit 2018, Droit civil des obligation (Dalloz) ロワイヤル仏和中辞典(旺文社) Le Petit Robert (Le Robert) です。ロワイヤルは紙辞書の方を使用し、Le Petit Robert は電子辞書に