【語学学習・フランス語】冠詞について①ー『現代フランス広文典』を読む(前半)ー

今日は、昨日のフランス語の勉強の続きとして、目黒士門(著)『現代フランス広文典』を読みました。特に、第4章の冠詞についての部分です。この章のアウトラインはこんな感じ。
第4章 冠詞
不定冠詞
部分冠詞
定冠詞 ←今日の記事はココまで
冠詞の変形
補語名詞の冠詞

昨日と同様、読んでから、自分が知らなかったこと、それから、もう一度まとめて確認したいところだけをピックアップして、Word にまとめました。例文あったほうが自分的にはわかりやすいかなぁというところは、必要に応じて例文も写しました。

自分のメモを元に、そうなんだー!とおもったことをコメントしていきたいとおもいます!(引用部分は、目黒士門著『現代フランス広文典』(白水社)からの引用です。)私が必要だったところだけ抜き出したものなので(用法の種類の番号がとびとびなのはそのせいです)、フランス語学習者の方はぜひ目を通してみてください。素晴らしい本です!



冠詞の機能:Nの性数を表示し、Nを現実化 (actualiser) する
現実化するって言われれば確かにわかりやすいですね!そう考えると定冠詞、不定冠詞、部分冠詞の使い分けの時にイメージがしやすいなぁとおもいました。こういう時は、この冠詞、あの場合はあっち、と文法の規則は頭に入っていますが、なぜそうなるのかという視点が加わることで、個人的にはグッと現象がわかりやすくなりました。やはり、偉大な先生に言語化していただくと、あー、そういうことか!と再確認できます。

不定冠詞:初出のNは、原則、不定冠詞不定冠詞の基本的用法 
(1)特定されたものを指す場合 (注)初出Nでも後に限定補語を伴っていれば定冠詞 
(2)不特定「どれでもいいから、任意の」を意味する。 Venez chez moi un samedi. (いつか土曜日に家へ来てください。)
この、初出の名詞でも後ろに限定する要素が加わっていると定冠詞というのは、たしかにルールとしては知っている。しかし、いざ読んでいたり、書いていたりすると、定冠詞の他の用法などなどと混ざってしまって、あれってなんだっけ???となりがちなので、メモしておきました。それから、不定冠詞の「どれでもいいから」っていうのは確かに言われてみればそうだ!となったので、これもメモメモ。例文の使い方、私だったらできなかっただろうな。これから使えるように覚えます!


不定冠詞の特殊な用法 
(1)総称「どれをとってみても」(= n’importe quell(le)…, tout(e)….)
(2)強調「真の」・典型を示す
  
(3)種類・様態:唯一物または非可算物をあらわすNAdjを伴って種類や様態を示す時
ここの、(1)の総称ってなかなか自分では使えない。総称だから、定冠詞だっけ???でもなんかおかしい…ってなっていました。こうやってまとまったものを見ると、本当になるほどなるほどーっとなります。(2)と(3)は知っていたし、よく耳にするけど、でもこうやってまとめるのか、というのが知らなかったので、メモしました。文法書は偉大だ…。

「不定冠詞と固有名詞」の項目はとくに新しい発見はなかったので割愛しますが、とっても面白いので、興味ある方はぜひ読んでみるといいとおもいます。

次は、部分冠詞について。

部分冠詞のその他の用法 
(1)集合物の一部 
(2)人の特徴の具象化 
(3)作品の一部 「部分冠詞+作者名」 
(4)〈faire +スポーツ・楽器・教科 
(5)強調:「かなりの、相当な」
部分冠詞に関しても発見がいっぱい!特に、(2)の「人の特徴の具象化」というのは、くだけた訳をすると「〜っぽい(例:子供っぽい)」とか「〜じみた(例:子供染みた)」みたいな感じなのかなぁ。例文は「◯◯的」と訳していたけど…。どうなんでしょう?こうやって、自分の中で他に日本語でどう言えるかな?と考えておくと、いつか日本語に訳す場面で直訳っぽくならなくて役に立つんじゃないかと勝手におもっています。

部分を表すde (de partitif)
文法の授業でやった!でも忘れていたので、メモ。確かにそんな用法ありましたね!「すこしの」みたいに訳すやつ。これは文法事項として、すっかり忘れていたので、今度から文章読む時、人が話しているのを聞く時に注意しておこう!こういう再確認もたいせつだなぁとおもいました。がんばる!

定冠詞定冠詞の基本的用法 
(2)総称用法  可算Nの総称:総称は単複いずれでもよい
次は、定冠詞。この総称の用法で、単数でもいい!っていうのが忘れがち。読んだら、ああ、可算名詞の総称の用法ね、わかるわかる。ってなるけど、いざ自分で書くとなると複数にしがちです。(もちろん間違いではないので、それでもいいのだけど。)でも、複数で書いちゃうと後ろの動詞も複数形で活用しなきゃいけなかったり、性数一致の負担が増えたりと、とにかく確認しなきゃいけないことが増える!文法ミスを誘発しやすくなるので、この用法を覚えておくと単数で書いてもおっけーというのがわかって、ちょっと安心。

定冠詞のその他の用法 
(1)身体の部分 (注)Nが形容詞を伴う時には一般に所有形容詞を用いる(2)配分 
(3)概数〈les+数量表現〉
(4)典型
この用法知らなかった!読んだ時、ちょっと感動してしまいました。冠詞って奥が深いなぁ…。(1)の(注)とか、へぇーーーーーーってなった。配分も 〈par+単位〉での使い方は知ってるけど、定冠詞でも言ってたかな?今度気をつけて聞いてみよう。(3)の概数の用法とか全然知らなかった。新しい発見がざっくざっくです。

定冠詞と固有名詞 
(1)〈定冠詞+人名〉⑦イタリアの芸術家 イタリア語を模倣してイタリアの芸術家・詩人の名にleをつけることがある。 
(2)〈定冠詞+地名〉 まれに無冠詞の国名もある。e.g. Israël
これは、まじか!!とおもった例。イスラエルが無冠詞とは知りませんでした。eで終わるのに男性名詞な国名や島だと国でも冠詞がつかないとか習ったけど、島じゃない国名で無冠詞ってあるのね!びっくり!!!!

冠詞ってだけでこんなにも学ぶことがあるんだなぁと感動の嵐でした。これからもフランス語がんばろう。


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