条件法・接続法強化週間① ー『現代フランス広文典』をよむ(条件法編)ー【語学学習・フランス語】

授業の課題が忙しく、月曜日、火曜日はフランス語の文法の勉強から離れていましたが、予告通り、条件法・接続法強化週間を実施したいとおもいます。

前回の記事:【フランス語・語学学習】条件法・接続法強化週間ー序章ー

扱う予定の本はこちら
目黒士門(著)『現代フランス広文典』 ←今日の記事はココ
  第7章の条件法と接続法の記述の部分

東郷雄二『中級フランス語 あらわす文法』
  6章 現実ではない世界をあらわす:条件法と接続法

曽我祐典『中級フランス語 つたえる文法』
  4章 事態にともなう状況を表す

西村牧夫『中級フランス語 よみとく文法』

  3章 否定から条件法へ
  7章 接続法の考え方

渡邊淳也『中級フランス語 叙法の謎を解く』
  第1章 条件法
  第2章 接続法


まず、『現代フランス広文典』から。第7章は動詞についての章です。動詞の活用から、動詞の性質、代名動詞、助動詞、動詞時制…すべて含まれている章なので長いです!!
その中で、「動詞時制の用法」に記述されている「条件法」を読んでいきたいとおもいます。


目次 条件法
 条件文における用法
 条件節に変わる表現
 条件法のその他の用法
 条件法過去第2形
 条件法重複合過去

KEY : 直=直説法;条=条件法;現=現在(形)etc.

いつも通り、自分が気になった項目を紹介します。

まず、最初の用法の例文で笑った
Si je gagnais le gros lot, je le partagerais avec vous.
 (もし宝くじの1等を当てたらあなたと山分けするのだが。)

Moi, si je gagnais le gros lot, je ne le partagerais avec personne !
私だったらだれとも分け合わないよ!はこういいます。え?いえいえ、別に私のことじゃないですよ。ええ、決して…。

それはともかく、文法の勉強を進めます。

  • 条件法現在の用法;(注)条件節が2つある場合、2つめの si は、とくに et, ou, mais のあとで que に置き換えられて、que のあとは接続法を使う
そういえば、こんなルールあった!遭遇頻度が低い文法事項は忘れがちですね。確認しておきましょー。ということで、書きました。授業だと、口頭なので条件節が2つ続いても両方に si を使っている気がします。そっちの方がわかりやすいからですかね。


  • 条件法過去の用法;主節の必然的帰結を強調するために条件法過去の代わりに直説法半過去を用いることがある
これは知らなかった。「〇〇だったら、絶対(当然)△△してた!」って感じですかね。
県庁であれ以上待たされてたら、私キレてたよ!みたいな…。

  • 混合型の条件文
   ①過去の事実に反する仮定の帰結として現在の非現実の状態を表す
     → si + 直・大過去,  条・現
   ②仮定が過去ばかりではなく現在にも及んでいるとき
     → si + 直・半過去, 条・過去

これは結構難しい…というかこんがらがる。過去の仮定が現在に影響を及ぼしている場合はどれだっけ??ってなります。英語でも割とそうかも。これを機に用法を整理。


  • 条件法のその他の用法
   (2)推測 不確実な事柄を推測・伝聞として示す。
     → 条・現 ⇨ 現在・未来の推測
     → 条・過去 ⇨ 過去の推測
   (3)想像 (形容詞節に多い)
   (4)仮定的譲歩:譲歩節が仮定を表していれば、主節も条件法。
      譲歩節と主節の間に que を置くこともある。
   (5)反語(感情的用法)

(4)の用法とか使えるようになったらかっこいい!!さりげなく que とか入れちゃったりして。そんな日は来るのでしょうか。

ちなみに、「条件法のその他の用法」の(1)は「語気緩和」。これはむちゃくちゃよく使います。とくに、先生にメールをするとき!!丁寧なメールを書かなきゃいけない人は覚えて置くと大変役立つとおもいます。

それから、目上の人にメールで(メールじゃなくても)Merci de ~ を使うのは厳禁!
上から目線だから使ってはいけないと、教わりました。
書くとしたら、Je vous remercie en avance pour ... と書いた方がいいでしょう。DELF B2の Réduction d'une lettre formelle を思い出しますね…。

先生へのメール繋がりでもう一つ。
結びの言葉は、たいてい Cordialement, か、ちょっと丁寧に Bien cordialement, と習いますが、先生に限って(師弟関係において)は、Mes salutations respectueuses(スペル注意!!), とするのがいいらしいです。とくに professeurs (教授)には!フランスの大学で professeur といえば、社会的な地位も高いというのもあるのでしょう。

手紙ではなくメールなので、ながーい formule de politesse (Je vous prie d'agréer ... ってやつ)を書く必要はないけど、先生への経緯を表しましょうと授業を受け持っている大学院生の方が教えてくれました。

メールの書き方だけで、一つ記事が書けそう…。


On reprend (話を戻して)...

(5)の反語ですが、なかなか覚えていられない項目。聞けばわかるけど。「感情的用法」とあるように、「憤慨・驚きなどの気持ちをこめて」使うそうです。
でもね、感情的になっているときに、なかなかここで条件法使おう!と覚えていられないのもまた現実…。これができるようになるために、日々頑張っていきたいとおもいます。

「条件法過去第2形」に関しては飛ばしました。自分で書かないし、見て分かればいいや…。

「条件法重複合過去」に関しても、口語の用法なので、私の勉強目的に沿わないので、今回は飛ばし。私の中で、優先順位低めです。

以上、条件法に関する勉強メモでした_φ( ̄ー ̄ )

例文、説明は載せていませんので、ぜひこの本をお薦めします。フランス語の深淵を一緒に覗きましょう。



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